網膜剥離
網膜はカメラのフィルムに例えられますが、眼球の内壁にぴったりと張り付いている、神経で構成されたデリケートな膜です。その膜に何らかの原因で穴があき、眼球の壁から網膜が剝がれてくる病気です。
前駆症状として、
・飛蚊症:ゴミや糸くずのような浮遊物が見え、だんだんと見える数が増えてくる
・光視症:視界の中に光が一瞬キラっと走る、暗い場所でもキラキラと光を感じる
が挙げられます。
網膜が剥がれた場所は視野が欠け見えなくなるため、進行すると視野狭窄をきたし視力の低下を自覚できるほどになってきます。放置すれば失明します。
急速に進行する場合が多く、緊急性の高い病気です。通常であれば2~3日以内に手術しますが、少なくとも1週間以内には手術を受けたほうが良いでしょう。
手術では終了時に長期滞留ガスを眼内に入れ、ガスの浮力で目の内側から網膜を元の位置に戻し、眼球の壁にくっつけるようにします。そのため術後に下向き姿勢をとっていただきます。
下向き姿勢についてはクリニックにて指導させていただきます。